イベントレポート

宇部館跡・北ノ越遺跡 現地説明会レポート

平成26年9月13日(土)、久慈市宇部町にある宇部館跡・北ノ越遺跡(うべだてあと・きたのこしいせき)で現地説明会を開催しました。
当日は開催直前になり突然の雨が会場を襲いましたが、開始時にはほぼ上がり、120名もの方々にご参加頂きました!ありがとうございました。

宇部館跡・北ノ越遺跡は、三陸沿岸道路の建設に伴い発掘を行っている復興関連調査です。
この二つの遺跡は隣り合っていて、縄文時代と平安時代、さらに中世(16世紀頃)の遺構が検出されています。主なものは、野田氏が宇部氏を配下にしてこの宇部館に居住していた頃の遺構・遺物です。
久慈市から参加された方は、
「今日は知り合いに誘われて来てみた。16世紀の城跡がじかに見れたことがとても面白く、興味深かった。」
と話していました。

宇部館跡・北ノ越遺跡 現地説明会の様子
開催直前に雨が降ってきましたが、開始時には止んでくれたので、予定通りスタート!まずは概要説明、参加者は120名とかなりの人数でした。

開催直前に雨が降ってきましたが、開始時には止んでくれたので、予定通りスタート!まずは概要説明、参加者は120名とかなりの人数でした。

次に現地での説明ですが、この遺跡は結構なトレッキングを要します。城跡の説明会には付きものですが、皆さんの移動はスムーズでした。

次に現地での説明ですが、この遺跡は結構なトレッキングを要します。城跡の説明会には付きものですが、皆さんの移動はスムーズでした。

北ノ越遺跡の説明。中央の調査員の後ろの、高い部分まで遺跡の範囲で、この上からも住居跡が見つかっています。今回は雨の中、足元が危険なので見られませんでした…。

北ノ越遺跡の説明。中央の調査員の後ろの、高い部分まで遺跡の範囲で、この上からも住居跡が見つかっています。今回は雨の中、足元が危険なので見られませんでした…。

宇部館跡の説明。ここは二重堀になっていて、外敵の侵入を防いでいたと思われます。城館跡の迫力は間近に見ないと分からないので、皆さん是非説明会にお越し下さい!

宇部館跡の説明。ここは二重堀になっていて、外敵の侵入を防いでいたと思われます。城館跡の迫力は間近に見ないと分からないので、皆さん是非説明会にお越し下さい!

これは城でのいくさの様子を再現したデモンストレーションです。長さ5mの槍でお互いを倒そうとしていますが、地形効果のおかげもあり、石も落とせるので、やはり上からの方が有利ですね。

これは城でのいくさの様子を再現したデモンストレーションです。長さ5mの槍でお互いを倒そうとしていますが、地形効果のおかげもあり、石も落とせるので、やはり上からの方が有利ですね。

出土品から坩堝(るつぼ)です。これは製鉄などで、高温に溶かした鉄などを入れるツボですが、何か生産していたのでしょう。ここは遺物が少ないですが、負けて滅びた城に比べると勝った側の遺物は少ないのが特徴だそうです。

出土品から坩堝(るつぼ)です。これは製鉄などで、高温に溶かした鉄などを入れるツボですが、何か生産していたのでしょう。ここは遺物が少ないですが、負けて滅びた城に比べると勝った側の遺物は少ないのが特徴だそうです。

当日の資料はこちらから(PDFファイル)

2014年9月13日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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