イベントレポート

西平内Ⅰ遺跡 現地説明会レポート

去る平成26年8月8日(金)、洋野町にある西平内Ⅰ(にしひらない1)遺跡で現地説明会が開催されました。
今回も台風11号の影響が心配されましたが、雨が降っていたものの無事開催することができました。雨の中ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

西平内Ⅰ遺跡は、三陸沿岸道路建設に伴って行われている緊急発掘調査です。縄文時代の広場跡が見つかっており、土が盛られていて人工的に整地された場所 だったようです。かなりの規模の配石遺構(はいせきいこう)が見つかっており、配石墓(はいせきぼ)と呼ばれるお墓の跡だったとみられています。

参加された方は、
「近所に住んでいて友達と来た。キノコ採りなどでこの場所に来たことはあったが、下にこのようなものがあるとは思わなかった。角石・丸石それぞれ利用されていたが、近くの渋谷川から持ってきたものなのか、どのような使い分けをしていたのか、興味がある。」
と話していました。

西平内Ⅰ遺跡 現地説明会の様子
あいにくの雨模様の中、約80名の方にご参加頂きました。さらに夏休みの子供たちも見に来てくれました!

あいにくの雨模様の中、約80名の方にご参加頂きました。さらに夏休みの子供たちも見に来てくれました!

概要説明のあと、さっそく現場で担当調査員から詳しく説明です。配石遺構なので石がゴロゴロしていて足元注意!です。しかも昔の人のお墓ですから蹴らないように・・・。

概要説明のあと、さっそく現場で担当調査員から詳しく説明です。配石遺構なので石がゴロゴロしていて足元注意!です。しかも昔の人のお墓ですから蹴らないように・・・。

ここの区画の石は特に巨大で(写真左側)、もしかしたらこの集落のえらい人のお墓かも知れません。この配石遺構は遺跡の調査区外まで広がっている可能性があります。

ここの区画の石は特に巨大で(写真左側)、もしかしたらこの集落のえらい人のお墓かも知れません。この配石遺構は遺跡の調査区外まで広がっている可能性があります。

晴れるとこの先にはしかみ岳が見えるそうですが、配石遺構の一部がここに向かって並んでいました。なんでしょう、気になります。

晴れるとこの先にはしかみ岳が見えるそうですが、配石遺構の一部がここに向かって並んでいました。なんでしょう、気になります。

こんなきれいな土器も出土していました。ここがお墓だったとすると、この土器は何に使っていたのでしょうか。

こんなきれいな土器も出土していました。ここがお墓だったとすると、この土器は何に使っていたのでしょうか。

出土遺物はミニチュア土器や鐸形(たくがた)土製品など、儀式などに使われていたと考えられる物がたくさん見つかっています。

出土遺物はミニチュア土器や鐸形(たくがた)土製品など、儀式などに使われていたと考えられる物がたくさん見つかっています。

当日の資料はこちらから(PDFファイル)

 

2014年8月8日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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