イベントレポート

埋蔵文化財センター創立40周年記念事業 復興発掘調査展・遺跡報告会・公開講座レポート

 平成30年1月26日(金)~29日(月)アイーナにおいて「復興発掘調査展」を開催しました。例年は、遺跡報告会とあわせて行ってきた展示ですが、今回は、埋蔵文化財センター40周年記念事業の一環として4日間開催しました。これまでの復興発掘調査で見つかった資料が一堂に会する初めての機会ということもあり、県内外の多くのみなさんにご覧いただきました。また、開催期間中には、遺跡報告会と埋蔵文化財公開講座を開催し、展示とあわせて約1,000名の皆様にご来場いただきました。

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 縄文時代早期から中世まで、時期ごとに分けて主要な遺跡や遺物を展示しました。今年度調査した遺跡から出土した遺物も展示され、速報もかねた内容としました。

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 展示会場中央には、縄文時代中期・後期の遺跡から出土した大型の深鉢を陳列し、その迫力を間近にご覧頂きました。

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 来場された方から「沿岸の出身で家が流失しましたが、近くで発掘調査が行われていたことは知っていました。成果を見ることができてうれしく思います。」「ふだん見ることのできない遺物が見られて大変良かった。」等の感想を頂きました。中には、「○○遺跡の土器をもっとたくさん見たかった」等のご要望もありましたので、またどこかでご覧頂く機会を設けたいと思っています。

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 1月28日(日)に開催された遺跡報告会は、「震災と埋蔵文化財、縄文早期~前期、縄文中期、縄文後期~弥生、古代、中世」のテーマを設定し、復興発掘調査の成果を報告しました。

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 同日開催された公開講座は、盛岡大学文学部教授の熊谷常正先生から「新しい歴史を作るために~復興発掘調査から見えてきたもの~」と題して、県内の埋蔵文化財保護行政を牽引し、文化財の被災状況調査とレスキューに取り組まれてきた先生だからこそ語れる、未来へ繋げる岩手の新しい歴史についてご講演頂きました。復興発掘調査で見つかった膨大な資料を、これからどのように岩手の歴史として活かしていくか、熊谷先生の熱いご講義に対する意見も出され大変意義深い時間となりました。

復興発掘調査展パンフレットは、こちらから。

公開講座資料は、こちらから。

2018年2月15日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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