青猿Ⅰ遺跡

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2017年7月19日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 青猿Ⅰ(あおざる1)遺跡
所在地 岩手県宮古市近内第2地割46ほか
事務所 080-2806-8120
調査期間 平成29年4月6日~12月15日
時代 古代
検出遺構 竪穴住居跡6、竪穴状遺構2、鉄生産関連遺構(工房跡)1、土坑31、炭窯(すみがま)2、家畜埋葬墓(近代)7
出土遺物 古代 土師器、須恵器、鉄製品、鉄滓(てっさい)、動物遺存体、獣骨(近代)

7回目写真 

 古代の竪穴住居跡のカマド奥にある煙道を調査しました。直径40㎝程のトンネル状の地下坑をL字形で掘ることで、カマドの煙を住居の外に出していた構造がよく分かります。
 この住居跡の調査で青猿Ⅰ遺跡の調査は全て終了しました。
(平成29年7月14日現在)

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 古代の土坑の中から出土した貝殻です。土坑のくぼみを利用して食べ滓(かす)を捨てていたようです。貝の種類は、イガイ(ムール貝の仲間)が多く、アワビ(手持ち写真左側)が一つだけ入っていました。どちらも美味しい貝なので、当時の人々が海の幸を堪能していた様子を想像できます。
(平成29年6月23日現在)

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 尾根の頂部で確認した古代の竪穴住居跡の調査の様子です。左側(西壁側)に焼土を伴うカマドの跡があります。床面まで掘り進めると、住居内に柱穴や小土坑、壁溝を確認することができました。
(平成29年6月7日現在)

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 尾根の頂部で確認した古代の土坑を調査しました。ダルマのような形をしていますが、これは二つの円い土坑が重なり合って作られた跡です。半分を掘って土層の堆積状況を観察すると、左上の土坑が新しく、右下の大きな土坑の一部を壊して作られていることが分かりました。
(平成29年5月26日現在)

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 尾根の頂部で確認した竪穴住居跡の調査を開始しました。掃除してシミの形をはっきりさせると、隅丸方形の一部分が残っていることが分かりました。土層観察用に十字のベルトを残して、床や壁、カマドの有無などを確認しながら掘り進めていきます。住居内に残されている遺物など、どんなものが出てくるかこれから慎重に調査を進めます。
(平成29年5月10日現在)

 

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 尾根の頂部の表土を取りのぞく作業を行いました。表土を取りのぞいた部分をきれいに掃除したところ、土坑と思われる丸いシミが複数まとまってあることが分かりました。写真左側に黒く見える部分は古代の住居の隅の部分にあたると思われます。これから徐々に掘り始め、性格を明らかにしていこうと思います。
(平成29年4月28日現在)

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4月6日より調査を開始しました。今週は試掘を行い、土坑と思われる丸いシミを4か所ほど見つけました。今後の調査にこうご期待です。

(平成29年4月14日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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