室内整理

いわて調査情報/2019年9月24日現在

DATA

遺跡名 室内整理
所在地 岩手県盛岡市下飯岡11地割185番地
事務所 019-638-9001
調査期間
時代
検出遺構
出土遺物

沢田Ⅲ遺跡 (室内整理) 

 沢田Ⅲ遺跡は“貝塚”の名称は付いていませんが、調査では、縄文時代中期の竪穴住居跡から大量の貝殻や獣骨・魚骨などが出土しました。貝殻の内訳は、二枚貝ではアサリ、巻貝ではウミニナやキサゴが大多数を占めます。砂泥底にすむ貝類が多く、当時の海辺の環境を反映しているのでしょう。
 現在、山田湾から直線距離約800m、標高約12~30mの地点に位置する遺跡は、海の幸を容易に採取できる場所だったようです。貝の種類ごとに数量や大きさを把握し、縄文時代の山田湾周辺の環境や食料事情を知る手がかりになるよう、データを蓄積しています。

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美味しかった?たくさん出土したキサゴの殻の数を数える。

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美味しかった?ホタテの右殻。左側の個体は殻長14㎝ほど。

(令和元年9月19日現在)

沢田Ⅲ遺跡 (室内整理)

 沢田Ⅲ遺跡の昨年度の整理では、主に古代(古墳時代後期から奈良時代)の出土遺物について紹介しました。今年度の整理では、縄文時代の出土遺物について紹介します。出土遺物は多量で、縄文時代前期・中期の土器・土製品、石器・石製品、アサリ主体の貝殻、ニホンジカ・イノシシなどの哺乳類、マイワシ・マグロ・ニシンなどの魚類からなる動物遺存体、クリ・トチなどの植物遺存体があります。作成した実測図や拓図、写真などの数量は多く、今後も整理作業は続きます。たくさんの情報を整理しながら、各遺物の特徴を紹介していきます。

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写真撮影する土器を準備しています。

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図と表を照合して、膨大な情報を確認しています。

(令和元年8月22日現在)

田鎖車堂前遺跡 (室内整理)

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 田鎖車堂前遺跡では弥生時代の遺物もみられます。写真は太型蛤刃(はまぐりば)石斧・柱状片刃(かたは)石斧・扁平(へんぺい)片刃石斧など「大陸系磨製石器」と呼ばれる石器です。稲作文化とともに大陸や朝鮮半島から列島に伝わった石器類であると考えられています。宮古地域と稲作文化圏とのつながりを示す遺物です。
(令和元年5月9日現在)

田鎖車堂前遺跡 (室内整理)

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田鎖車堂前遺跡の整理作業は昨年度途中から行っております。写真は縄文時代中期の珍妙な土器です。上部は脱着可能で、口が横向きになっています。赤色顔料の容器として作られたものであると考えられ、内側は顔料で真っ赤です。食堂などに置いてあるソースの容器にも似ています。
(平成31年4月23日現在)

長谷堂貝塚 (室内整理)

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 長谷堂貝塚で見つかった貝(合計1.6トン)のうち、二枚貝ではアサリ、巻貝ではウミニナが90%以上を占めています。ウミニナは干潟に棲(す)む小型の貝で、現在でも塩ゆでなどにして食用にされているようです。
 写真はウミニナの貝殻の大きさ(殻高(かくこう))を計測している作業の様子。約3700個を計りました。どの程度の大きさに集中するか、層による計測値の変化があるかといった点を調べ、特定の季節に採っていたのかなどについて確かめる予定です。

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 出土したウミニナ。この個体の大きさは、殻高3.3㎝ほどです。
(平成31年4月2日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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