山ノ神Ⅱ遺跡
いわて調査情報/2025年12月2日現在
DATA
※この遺跡の調査は終了いたしました。
| 遺跡名 | 山ノ神Ⅱ(やまのかみ2)遺跡 |
| 所在地 | 岩手県花巻市山の神181ほか |
| 事務所 | |
| 調査期間 | 令和7年4月14日~11月27日 |
| 時代 | 縄文時代 平安時代 |
| 検出遺構 | 縄文時代 落とし穴 土坑 平安時代 炭窯 時期不明 溝跡 |
| 出土遺物 | 縄文時代 土器 石器 平安時代 土師器 近代 陶磁器 |
11月20日、ドローンでの空中写真撮影を行いました。

このところ天候不順が続いていましたが、当日は青空に恵まれ、良い条件下での撮影が実現しました。

調査区全景(写真上が北)
こうしてみると約65,000㎡の全景はやはり広大ですね。
11月27日をもって野外作業のすべてを終了しました。
(令和7年11月27日現在)
11月13日の朝、調査区に初霜がおりていました。

日中は気温が上がって霜が融けますが、今度は地面がぬかるんで足元が重くなります。

現在は、今月末の調査終了日に向けた遺構の最終確認と、空中写真撮影に向けたクリーニング等を行っています。
(令和7年11月14日現在)
11月8日(土)に開催された現地説明会には、市内だけでなく近隣市や、遠方の宮城県などから総勢80名ほどのご参加をいただきました。

参加者からは「落とし穴のバリエーションがこんなにあるとは驚いた」、「どうしてあんなに深い穴を、縄文人がどうやって、どのくらいの時間をかけて掘ったのだろう」など、様々なご感想をいただきました。

調査はいよいよ最終盤。今後はドローンでの空中写真撮影を予定しています。
(令和7年11月10日現在)
山ノ神Ⅱ遺跡では、きたる11月8日(土)午前10時30分より現地説明会を開催し、遺跡を一般公開いたします。

方形落とし穴列(南から)

溝形落とし穴列(南西から)
縄文時代の遺跡に興味がある方や、実際の調査区を見学してみたい方、この機会に足を運んでみませんか?
・地図など詳細は、今後HP上でご案内いたします。
・駐車場には十分な余裕がございます。
・調査区はぬかるみが多く、足場が悪いため、長靴を履いてのご参加をおすすめいたします。
(令和7年10月17日現在)
ようやく暑さも落ち着き、空の雲や風の中に少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。

北東端検出作業(南西から)
雨が降るようになった9月以降は、降雨後の地面が柔らかくなったタイミングを見計らい、遺構検出作業(ジョレンかけ)を区画毎に行っています。

北東端検出作業(東から)
調査区が60,000㎡と広大であるため、今後も精査とあわせて計画的に遺構の検出作業を継続していきます。
(令和7年9月24日現在)
9月に入っても酷暑が続いています。
先週から精査の中心は東側区域の約14,000㎡に移りました。

方形落とし穴の埋土掘削状況(白く堆積するのは十和田中掫火山灰)

溝形落とし穴の検出状況
(令和7年9月1日現在)
調査区西側区域から土坑が1基見つかり、その底面近くから深鉢形土器が1点出土しました。


土器の特徴から、縄文時代晩期の遺構と考えられます。
(令和7年8月8日現在)
連日暑い日が続いています。発掘現場では作業中の熱中症を防ぐために、さまざまな対策を行いながら調査を進めています。

寒冷紗を取り付けた休憩用の日除けテント

パラソルを活用した日陰の下での作業風景
(令和7年7月24日現在)
調査区北側からは、時期不明の溝跡も見つかっています。

写真① 見つかった溝の全景です。平面の形は緩やかな弧状を呈しています。

写真② 埋土からは土師器片が出土しています。
(令和7年7月11日現在)
調査区からは、炭窯も見つかっています。
同様の遺構は前回の調査でも9基確認されており、埋土の状況等から平安時代のものと考えられます。

写真① 底面の炭をあらわす作業を行っています。

写真② 近づいて見たところ。炭が層になって堆積しているのがわかります。
( 令和7年6月13日現在)
調査区からは、円形や方形の落とし穴も見つかっています。
写真① 方形落とし穴の埋土を半分掘った断面です。棒で示した黄色っぽい層にご注目ください。

これは約6,200年前に十和田火山が噴火した際の火山灰(十和田中掫火山灰)と考えられます。こうした状況は、噴火当時に落とし穴が埋まりかけていたことを示すもので、落とし穴の時期はそれよりも古いことになります。
写真② 調査区北端部で見つかった円形・方形の落とし穴群です。
(令和7年5月29日現在)
遺構精査を継続中です。
写真①縄文時代の落とし穴(溝状)を掘り上げたところです。
ほぼ等間隔に、連続して作られている様子が見て取れます。
写真②落とし穴の中央に土層観察用のベルトを残して掘り進めていきます。
深くなるほど幅が狭くなり、底から水も湧くため、水を汲み上げながらチームワークで手早く掘り上げます。
(令和7年5月9日現在)
表土掘削・遺構検出作業が進み、遺構精査を始めました。

上の 写真中央に見える細長い黒い部分三か所は、縄文時代の落とし穴と考えられます。
土層観察表のベルトを残して掘り下げていきます。
(令和7年4月30日現在)
4月14日から野外発掘調査を開始しました。

山ノ神Ⅱ遺跡は令和5年度に発掘調査を行っており、縄文時代の落とし穴が186基見つかりました。
今年度は令和5年度調査区の南側を調査します。現在、重機による表土掘削(写真奥)と、人力による遺構検出作業(写真手前)を行っています。
(令和7年4月17日現在)
※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。