山ノ神Ⅱ遺跡

いわて調査情報/2025年6月16日現在

DATA

遺跡名 山ノ神Ⅱ(やまのかみ2)遺跡
所在地 岩手県花巻市山の神181ほか
事務所 080-2819-7363
調査期間 令和7年4月14日~11月28日(予定)
時代 縄文時代 平安時代
検出遺構 縄文時代 落とし穴
平安時代 炭窯
時期不明 溝跡
出土遺物 縄文時代 土器 石器
平安時代 土師器
近代 陶磁器

調査区からは、炭窯も見つかっています。
同様の遺構は前回の調査でも9基確認されており、埋土の状況等から平安時代のものと考えられます。

KODAK Digital Still Camera
写真① 底面の炭をあらわす作業を行っています。

 

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写真② 近づいて見たところ。炭が層になって堆積しているのがわかります。

                                                                                   ( 令和7年6月13日現在)

調査区からは、円形や方形の落とし穴も見つかっています。

写真① 方形落とし穴の埋土を半分掘った断面です。棒で示した黄色っぽい層にご注目ください。

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これは約6,200年前に十和田火山が噴火した際の火山灰(十和田中掫火山灰)と考えられます。こうした状況は、噴火当時に落とし穴が埋まりかけていたことを示すもので、落とし穴の時期はそれよりも古いことになります。

写真② 調査区北端部で見つかった円形・方形の落とし穴群です。
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                            (令和7年5月29日現在)

 

遺構精査を継続中です。
写真①縄文時代の落とし穴(溝状)を掘り上げたところです。
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ほぼ等間隔に、連続して作られている様子が見て取れます。

写真②落とし穴の中央に土層観察用のベルトを残して掘り進めていきます。
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深くなるほど幅が狭くなり、底から水も湧くため、水を汲み上げながらチームワークで手早く掘り上げます。                                                           

                                                                                (令和7年5月9日現在)

表土掘削・遺構検出作業が進み、遺構精査を始めました。

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上の 写真中央に見える細長い黒い部分三か所は、縄文時代の落とし穴と考えられます。

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 土層観察表のベルトを残して掘り下げていきます。

                           (令和7年4月30日現在)

 

4月14日から野外発掘調査を開始しました。

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山ノ神Ⅱ遺跡は令和5年度に発掘調査を行っており、縄文時代の落とし穴が186基見つかりました。
今年度は令和5年度調査区の南側を調査します。現在、重機による表土掘削(写真奥)と、人力による遺構検出作業(写真手前)を行っています。

                                                                               (令和7年4月17日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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