イベントレポート

浜川目沢田Ⅰ遺跡 現地説明会レポート

平成26年10月18日(土)午後1:30より、山田町にある浜川目沢田Ⅰ遺跡(はまかわめさわだ1いせき)で現地説明会を開催しました。
石峠Ⅱ遺跡の現地説明会に引き続き午後の開催となり、約150名の方にご参加頂きました!こちらもたくさんのご参加ありがとうございました。

浜川目沢田Ⅰ遺跡は、高台住宅移転事業に伴う復興関連の発掘調査です。
縄文時代中期~晩期の集落跡が見つかっています。縄文時代の遺跡は標高が少し高めの場所(約30m~約40m)から見つかることが多いのですが、ここは低い位置(約7m)から見つかっている、ちょっと珍しい遺跡です。

地元から家族で参加された方は、
「すぐ近くに住んでいて、掲示板を見て来ました。地中に埋まった状態の土器を見れて、こうやって出てくるんだと感心しました。」
と話していました。

浜川目沢田Ⅰ遺跡 現地説明会の様子
石峠Ⅱ遺跡に引き続き午後の説明会となったため、こちらも参加者が多く後ろの方は説明が聞こえにくかったかも知れません。それほど盛況でした!

石峠Ⅱ遺跡に引き続き午後の説明会となったため、こちらも参加者が多く後ろの方は説明が聞こえにくかったかも知れません。それほど盛況でした!

竪穴住居の説明。丸い線が何本か走っていますが、これは住居の壁位置の跡です。つまり何回か建て替えているということになります。 

竪穴住居の説明。丸い線が何本か走っていますが、これは住居の壁位置の跡です。つまり何回か建て替えているということになります。

真ん中に土器が出ていますが、逆さまです。これは伏甕(ふせがめ)といって縄文時代の東日本に広く見られた風習のようです。なにかのおまじないでしょうか?

真ん中に土器が出ていますが、逆さまです。これは伏甕(ふせがめ)といって縄文時代の東日本に広く見られた風習のようです。なにかのおまじないでしょうか?

皆さん興味を持って見ていた、甕(かめ)が出土したままの状況です。こういうところをリアルに見られるのが、現地説明会の楽しいところですよ!是非見に来てください! 

皆さん興味を持って見ていた、甕(かめ)が出土したままの状況です。こういうところをリアルに見られるのが、現地説明会の楽しいところですよ!是非見に来てください!

ヒスイ製と思われるアクセサリーも出ました。山田町では2例目とのことで、かなり珍しいです。やはりムラの長が着けていた、権力の象徴なのでしょうか?

ヒスイ製と思われるアクセサリーも出ました。山田町では2例目とのことで、かなり珍しいです。やはりムラの長が着けていた、権力の象徴なのでしょうか?

縄文時代とはちょっと違いますが、弾丸も出土しました。おそらく第二次世界大戦中のものと思われますが、これもこの地域の歴史を物語る重要な資料です。

縄文時代とはちょっと違いますが、弾丸も出土しました。おそらく第二次世界大戦中のものと思われますが、これもこの地域の歴史を物語る重要な資料です。

当日の資料はこちらから

2014年10月18日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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