イベントレポート

石峠Ⅱ遺跡 現地説明会レポート

平成26年10月18日(土)午前11:00から、山田町にある石峠Ⅱ遺跡(いしとうげ2いせき)で現地説明会を開催しました。
当日は若干雲がかかっていましたが晴れていて、178名の方にご参加頂きました!たくさんのご参加ありがとうございました。

石峠Ⅱ遺跡は、三陸沿岸道路建設事業に伴う復興関連の発掘調査です。
平成25・26年度と2年にわたって行っており、縄文時代の大規模な集落跡を中心に近世までの多様な遺構が見つかっています。主な縄文時代の遺構では、竪穴住居が100棟近く見つかっています。

地元から参加された方は、
「昔この辺りに住んでいて、どんな遺跡か興味があって来た。私が子供の頃は色んな動物が走り回っていたから、陥し穴が多く出ているのは、やっぱり昔ここが狩りをしていた場所だったんだなと納得した。」
と話していました。

石峠Ⅱ遺跡 現地説明会の様子
事務所前の概要説明です。参加者が178名と今年最多だったので事務所前が狭いくらいでした!

事務所前の概要説明です。参加者が178名と今年最多だったので事務所前が狭いくらいでした!

現場での説明。メガホンを使って説明していますが、端から端まで声が届いたでしょうか?今年一番の参加者数で賑わった説明会でした。 

現場での説明。メガホンを使って説明していますが、端から端まで声が届いたでしょうか?今年一番の参加者数で賑わった説明会でした。

竪穴住居の説明。調査員の前にあるのは石囲炉(いしがこいろ)といって、食物の煮炊きや暖をとったり、明かりにしていたところで、今で言うキッチンのような場所です。

竪穴住居の説明。調査員の前にあるのは石囲炉(いしがこいろ)といって、食物の煮炊きや暖をとったり、明かりにしていたところで、今で言うキッチンのような場所です。

ここも竪穴住居です。調査員が立っている位置から参加者の位置が高くなっていますがこのくらい掘り下げると縄文時代の遺構が姿を現します。 

ここも竪穴住居です。調査員が立っている位置から参加者の位置が高くなっていますがこのくらい掘り下げると縄文時代の遺構が姿を現します。

非常に珍しい、最近実際に陥し穴跡に落ちたと思われるケモノの爪痕です。タヌキでしょうか?本当にハマると登れないのがよく解ります。

非常に珍しい、最近実際に陥し穴跡に落ちたと思われるケモノの爪痕です。タヌキでしょうか?本当にハマると登れないのがよく解ります。

出土遺物を一つご紹介します。これは一見土の玉に模様を書いた物のように見えますが、中が空洞になっており、小さい土玉が入っています。縄文人の技術ってすごい!

出土遺物を一つご紹介します。これは一見土の玉に模様を書いた物のように見えますが、中が空洞になっており、小さい土玉が入っています。縄文人の技術ってすごい!

当日の資料はこちらから

2014年10月18日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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