イベントレポート

明神下遺跡 現地公開レポート

7月6日(火)、明神下遺跡(奥州市)の現地公開を開催しました。

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写真① 受付のようす

当日の受付では、参加者の皆さんにコロナ対策としてマスク着用、検温と手指消毒、氏名と連絡先の記入をお願いしました。

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写真② 調査概要の説明

始めに、担当調査員から調査成果の概要が説明されました。10時からの開催当初は小雨模様でしたが、徐々に回復してまずまずの天候となりました。

発掘調査は昨年度からの継続で、総面積19,930㎡中、今年度は7,930㎡を行っています。2カ年にわたる調査の成果は、縄文時代や古代の落とし穴29基、古墳時代のお墓4基、平安時代の竪穴住居跡90棟、掘立柱建物跡22棟、柱穴600個以上、土坑54基、溝跡28条、中世のお墓1基など多数の遺構が見つかりました。

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写真③ 竪穴住居の増改築の痕跡を解説

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写真④ カマドの構造を説明

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写真⑤ 住居跡内部で見つかった鍛冶作業の痕跡を説明

概要説明後には、調査区を移動しながら遺構について説明が行われました。写真③は、竪穴住居跡の増改築とかまどの作り替えの様子について、写真④はかまどの構造について、写真⑤は竪穴住居内で鍛冶を行った跡について説明がありました。

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写真⑥ 小判形の落とし穴の説明

写真⑥は小判形の陥し穴で、古代に作られた可能性も考えられるとのことです。

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写真⑦ 調査手順の解説

写真⑦は調査途中の竪穴住居を見ながらの説明で、発掘調査をする意味や調査の進め方など、埋蔵文化財の記録保存に関することについても紹介しました。

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写真⑧ 出土品の展示 土器類

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写真⑨ 出土品の展示 鉄製品、石製品

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写真⑩ 出土品の展示 須恵器大甕

ひととおり遺構の説明が終わったあとには、2カ年で出土したたくさんの遺物についても説明がありました。

テントには平安時代の土師器の坏・甕・壺、須恵器の大甕などがところ狭しと並べられ、土師器の坏には「八万」の文字が墨書されたものもありました。鉄製品も多種多様で、砥石もあり、鍛冶が行われていたこともうなずけます。8個がまとまって出土した石帯は、昔の官人の腰帯に着けられた装飾品で、県内では出土数も少なく、これだけまとまって見つかったのはとても珍しいとの説明もありました。

説明会開始前や自由見学の時間に写真を撮ったり、熱心にご覧になる方も多く見受けられました。参加された方のなかには調査員へ熱心に質問される方もいて、調査員はそれぞれの質問に答えていました。

この日の最高気温は28℃前後、開催直後には小雨が降ってきて少し蒸し暑さを感じる天候でしたが、後半は日差しもあり、おおむね現地公開日和となりました。
調査は7月いっぱいで終了する見込みです。大勢の皆さんにご参加いただき、ありがとうございました!

当日の配布資料はこちらから。

2021年7月12日掲載

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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