浜川目沢田Ⅱ遺跡

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2016年11月25日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 浜川目沢田Ⅱ(はまかわめさわだ2)遺跡
所在地 岩手県下閉伊郡山田町大沢第11地割113-3ほか
事務所 0193-65-8018
調査期間 平成28年4月6日~10月31日(予定)
時代 縄文時代、古代、近世
検出遺構 縄文時代:竪穴住居、土坑
古代:工房、炭窯、土坑
時代不明:土坑、溝、柱穴
出土遺物 縄文時代:土器、石器、土製品、石製品
弥生時代:土器
古代:土器、琥珀玉、金属製品、鉄滓
近世:陶器、磁器、古銭
時代不明:羽口、金属製品、鉄滓、木製品
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終了に向けて調査を続けています。
縄文時代の貯蔵穴、埋設土器などがいまだ見つかっています。
前回紹介した住居とは別に、新たに1棟、複式炉を伴う住居が見つかりました。
4枚目の写真はその住居の炉を調査している様子です。
(平成28年11月21日現在)

 

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調査もいよいよ終盤となりましたが、縄文時代の住居や貯蔵穴がまだ見つかっています。2棟の住居は今回の調査では大きなもので、直径6~7mになります。1枚目の写真の住居は土器埋設を伴う複式炉、3枚目の写真の住居は石組が2つ複式炉を伴う住居です。
(平成28年11月11日現在)

 

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東側調査区も東側斜面から古代のものと思われる遺構を見つけました。真っ黒な埋土を下げたところ貝殻がたくさん出てきました。その他に刀子も一緒に出土しました。
(平成28年11月1日現在)

 

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調査区東側のプレハブに面した斜面でも、多くはありませんが遺構が見つかりました。写真手前と奥に円形の土坑が、中央付近に炉跡があります。これらの遺構からは土師器や羽口、鉄滓等が見つかり、古代の鉄作りに関係する遺構との関連が強いと考えられます。
(平成28年10月3日現在)

 

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東側調査区では規模の大きな土坑が複数検出されていますが、今回は深さ1mにも満たない、かわいいフラスコ形の土坑が検出されました。
(平成28年9月16日現在)

 

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これまで複数の住居をご紹介しましたが、別の小さな住居をご紹介します。直径が約2mの小型の住居で、中央から写真手前(東側)の壁際に複式炉が作られています。小柄な作業員さんですが、2人入るのがやっとの大きさです。
(平成28年9月2日現在)

 

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東側調査区の東側斜面から土坑が複数検出されています。写真はその内の一つですが大きな切り株のほぼ真下に約2mの深さの土坑がありました。これ以外にも切り株の下に土坑がたくさんあり、掘るのが大変です。
(平成28年8月23日現在)

 

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8月6日(土)に現地説明会を行いました。当日は天候に恵まれ、約70名の方々にご参加いただきました。参加された方々は古代や縄文時代の遺構、展示した遺物を熱心にご覧になっていました。説明会にお越し下さった皆様、暑い中本当にありがとうございました。
(平成28年8月10日)

 

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これまでご紹介した縄文時代の家の跡とは別の遺構です。手前には複式炉、奥にははしらあながあります。
8月6日(土)の午後1時から現地説明会を行います。縄文時代の住居や貯蔵穴、平安時代の鉄作りの痕跡、土坑などをご紹介しますので、是非見に来て下さい。お待ちしております。
(平成28年7月28日現在)

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東側の平坦面を中心に縄文時代の遺構がたくさん見つかりました。写真は貯蔵穴の調査をしているところで、見える範囲だけで10基以上もあります。大きいものでは直径2.5m以上、深さ2m以上もあります。
(平成28年7月22日現在)

 

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縄文時代の竪穴住居跡を見つけました。壁はほとんど残っていませんが、作業員さんが立っているところがこの住居のおおよその範囲と思われ、6.9×6.0mぐらいの大きさです。炉はしっかりと残っていました。住居の中央に焼土があり、その中に土器が埋設されているのが分かります。その手前には石で組まれた部屋が2つあり、上側の部屋には焼土がありました。さらにその手前には前庭部といわれるハの字に窪んでいるところがあるのが分かります。
(平成28年7月8日現在)

 

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6月10日に紹介した遺構です。住居として紹介しましたが、掘り上げたところ通常の住居に作られるカマドがなく、居住施設ではない可能性が高いことがわかりました。少量ですが、鉄滓が出土していること、床面で炉跡と考えられる赤く焼けた部分を4箇所確認したこと、この遺構ではありませんが、他の遺構から土師器が出土していることから、今のところ、鉄作りに関係する古代の工房等の遺構と考えています。
(平成28年7月8日現在)

 

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詳しい用途はわかりませんが、作業場と考えられる遺構が東側の調査区で見つかりました。中央の赤く変色している部分は炉で、写真右側の壁際にもあります。少量の鉄滓とともに鉄製の鏃などの金属製品が見つかっており、鉄作りに関係する遺構の可能性が考えられます。
(平成28年6月23日現在)

 

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西側調査区南東側斜面の検出作業をしているところです。写真では分かりづらいかもしれませんが結構急な斜面です。

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時代はわかっていませんが斜面の一部を掘って平坦にした、道のような遺構が見つかりました。全体的に硬化していて、左右に黒いシミが溝状にのびています。

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左右の黒い部分を掘り上げた写真です。
(平成28年6月17日)

 

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尾根の頂上より南側で住居と考えられる方形の大きなシミが見つかりました。

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土層観察用として土手状に土を残して黒い部分を掘る作業を行っています。

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土を掘り下げたところ、円形の黒いシミが見つかりました。
(平成28年6月10日現在)
 

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浜川目沢田Ⅱ遺跡の調査対象範囲には東西二つの丘がありますが、今週から東側の部分の調査も着手しました。重機で上に上がるための道を作りつつ、人力で試掘を行っています。
2枚目の写真のような柱穴や縄文時代の土器が見つかっています。
(平成28年5月17日現在)

 

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先週は尾根の頂上で見つかった大型のフラスコ形土坑をお伝えしましたが、頂上より東側へ一段下がった平場でもフラスコ形土坑が見つかりました。写真右側のフラスコ形土坑は完掘に向けてきれいにしているところです。左側にも同じ大きさのフラスコ形土坑になりそうなシミがあるのが分かります。
(平成28年5月17日現在)

 

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山田湾を望む尾根の頂上で最大径2mを超える大型のフラスコ型の土坑が見つかりました。少しずつ、遺構や遺物が出土し、発掘調査の現場らしくなってきました。
(平成28年5月13日現在) 

 

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重機での表土掘削と並行して検出作業を行っています。写真手前には溝が見つかっています。写真奥の木の脇には山田湾が見えます。山田町の大沢地区や山田湾が一望できるロケーションに遺跡はあります。
(平成28年4月27日現在)

 

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山の頂部から東側に一段下がった平場に雑物撤去をしながらトレンチを入れているところです。
(平成28年4月21日現在)

 

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4月6日より調査を開始いたしました。トレンチを掘って試掘作業をしています。
(平成28年4月15日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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