長谷堂貝塚

いわて調査情報/2016年12月21日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 長谷堂(はせどう)貝塚
所在地 岩手県大船渡市猪川町字長谷堂地内
事務所 0192-47-4487
調査期間 平成28年6月9日~12月16日
時代 縄文
検出遺構 竪穴住居跡、遺物包含層、土坑、炉跡、配石遺構
出土遺物 縄文時代:土器(中期)、石器(石鏃等)、土偶ほか

 

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12月前半まで住居跡群の記録作業などを行い、16日に今年度調査を無事終了できました。縄文時代中期集落の広がりを把握する、貴重な成果が得られました。半年間頑張ってもらった作業員の皆さんをはじめ、ご協力いただいた地元の方々に感謝申し上げます。来年も北側隣接区域の発掘を予定していますので、またご期待下さい。
(平成28年12月16日現在)

 

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今回の調査区の中には通学路があり、通行止めにして発掘することができません。これをやりくりするために、
1 最初に道路の隣接地(畑)を調査・・上の写真:8月4日
2 終わった場所を埋め戻して砂利を敷いて歩道を設置
3 その後に道路のアスファルトをはがして直下を発掘・・下の写真:11月10日
という方法をとっています。そのため下の写真のように調査区の頭上を歩道が横断する場所が出てきました。

 

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写真は、先週紹介した調査区北側の竪穴住居群の一部です。約40㎡の範囲に竪穴住居跡が約10棟、住居に伴う柱穴約60個、溝約10条が密集して見つかりました。柱穴も約60cmと深いものも多く、穴に落ちないように足元に注意しながら調査しています。遺構が激しく重なり合っているので、下の写真の2人の調査員のように日が暮れるまで調査員が現場に残り、遺構の解釈について議論を交わすこともあります。
(平成28年10月27日現在)

 

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調査区北側の縄文時代(約4,000年余り前)の竪穴住居跡群を調査中です。複数の住居跡が複雑に重なり合って見つかっています。真ん中の写真は、住居群の土層断面を実測中のものです。写真では分かり辛いですが、土層中に約5棟の住居が確認できます。また、下の写真は調査中の住居の床面から検出した石囲炉です。炉の右側は別の竪穴住居跡に壊されていますが、長軸1m以上あります。炉の中の焼土は真っ赤で移植べらも入りにくいほど硬くなっており、激しく火を使用していたことが想像できます。
(平成28年10月14日現在)

 

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貝層内からニホンジカの骨の一部が出土しました。残存状態は良好で、他の貝層内からも獣骨が多数出土しています。また、下の写真は今から4,000年余り前の縄文時代の竪穴住居跡です。白丸部分は柱の穴の跡で、現在約20個余りが見つかっています。中には深さ約50~60cmのものもあり、深くて掘るのが大変です。
(平成28年9月21日現在)

 

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27日の現地説明会では県内外から113名の方々にご来場頂き、ありがとうございました。3つ目の写真は、説明会でご覧頂いた貝層を取り上げ中のものです。全部で大コンテナ(容量40㍑)約7箱分の貝が出土しました。この貝層の下からイノシシやシカの骨も良好な状態で見つかっています。
(平成28年8月30日現在)

 

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縄文包含層を掘り下げ中に深鉢型の土器がまとまって出土しました。文様の特徴から縄文時代中期後半(約4,000年あまり前)のものと分かりました。ほとんどの場合、土器は破片で出土しますが、写真のようにその場で潰れていた場合はちょっと見栄えを良くして写真撮影を行います。
(平成28年8月8日現在)

 

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縄文時代中期後葉(約4千年あまり前)の遺物包含層を掘り下げていくと、意図的に石を配置した「配石遺構」が姿を現しました。規模は1~2mほど、外側を大きな石で囲み、内側に小さい石を並べている様子などが見られます。墓の可能性もありますが、まだはっきりしません。
(平成28年7月22日)

 

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今年の調査区には、縄文時代中期後葉(約4千年前)の遺物包含層が広く残っていました。最初にトレンチを入れ土層の重なりを確認してから、3mの区画に分けて掘り下げ作業を進めています。朝から夕方まで、土器や石器の出土が途切れません。
(平成28年7月8日現在)

 

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 6月9日より今年度の調査を開始しました。現在試掘を行っており、縄文時代中期後半の遺物包含層を確認しました。左下の写真は、試掘トレンチから出土した壺形の土器の完形品です。土器の中にはアサリの貝殻が約30個入っていました。
(平成28年6月15日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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