千徳城遺跡群

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2017年12月18日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 千徳城遺跡群(せんとくじょういせきぐん)
所在地 岩手県宮古市千徳町4-3
事務所 080-8212-5408
調査期間 平成29年7月18日~12月15日
時代 古代・中世
検出遺構 古代【竪穴住居跡、土坑】、中世【竪穴建物跡、堀・溝跡、道路状遺構、整地跡、柱穴状土坑群、犬走り】
出土遺物 陶磁器、須恵器、土師器、鉄製品、鉄滓(てっさい)

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 南側斜面部の調査が終了しました。ここでは古代から中世にかけての住居、土坑、堀・溝跡などが多数確認されました。斜面に重複して作られていたため、低い谷側の壁は壊され、全体の掘りあがりの形がひな壇状となっています。9月20日に掲載した調査前の写真と見比べてみて下さい。
このエリアで千徳城遺跡群の調査は終了しました。
(平成29年12月15日現在)

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 頂部平坦部の調査が終了しました。写真の小さな穴は柱穴状土坑群で、その内の一つから中世の古銭が出土しました。堀合館に関連すると考えられる貴重な遺構です。今後の整理作業で柱穴の径や深さ、配置の間隔などを基に建物跡を復元していきます。
(平成29年12月12日現在)

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 頂部南端の竪穴住居・建物跡群の調査を行っています。写真は古代の竪穴住居跡で、火災により床面が赤く焼け、柱など住居の建築材が炭化して出土しました(黒い部分)。丁寧に炭化材を取り除くと、三つのカマドが見つかり、右から左に作り替えられていることが分かりました。
(平成29年12月8日現在)

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  頂上部南端の竪穴住居・建物跡群の調査を行っています。それらの中に堀跡が含まれていることが分かりました(断面の黒い部分)。小規模な箱堀で、古代の竪穴住居の壁を利用して作られています。中世の堀合館に関連する可能性があります。
(平成29年11月6日現在)

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  頂上部南端の竪穴住居・建物跡の調査を行っています。この付近はいくつもの竪穴が高さを違えて重なり斜面部に広がっています。
  写真は遺跡内で最も新しい竪穴で、カマドはなく、壁溝がめぐっています。柱穴が壁際に配置されるもので、中世の竪穴建物跡の可能性があります。
(平成29年10月12日現在)

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  頂上部から斜面上部の表土除去を行っています。遺構は南側にまとまる傾向がありそうです。斜面部に現れた土層を観察すると、写真のようにいくつもの竪穴住居跡と思われる遺構の断面(黒っぽい土の部分)が重複して建てられていたことが分かります。
(平成29年9月20日現在)

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 試掘調査を行っています。頂上の平坦部から斜面にかけていくつかのトレンチを設定しました。柱穴の跡の他、陶磁器片、須恵器片、鉄滓(てっさい)などが出土し始めています。
(平成29年8月30日現在)

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 今年度の調査は、遺跡群の西側にある堀合館の一部で、尾根の頂部を中心に行います。まずは館跡の詳細な地形を測量するため、草刈りと雑物除去を行っています。造成したと思われる平坦な地形が頂部の他に斜面部にもいくつか表れてきています。
(平成29年7月27日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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