宿戸遺跡

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2017年12月15日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 宿戸(しゅくのへ)遺跡
所在地 岩手県洋野町種市第6地割地内
事務所
調査期間 平成29年4月10日~11月30日
時代
検出遺構
出土遺物

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皆さんのご協力のおかげで11月30日に今年度調査範囲を無事終了することができました。ありがとうございました。また、来年度も調査が続きますのでよろしくお願いします。写真は宿戸遺跡を空から撮ったものです。中央の赤く囲まれた範囲が宿戸遺跡の調査範囲です。
(平成29年11月30日現在)

写真1 陥し穴の断面です。断面の真ん中に灰色と黄色の火山灰がレンズ状に堆積しているのが分かります。この火山灰は十和田中掫火山灰(とわだちゅうせりかざんばい)といい、今から5,000年以上前に十和田湖が火山噴火して降らせた火山灰です。この遺構は火山灰が降下するよりも前に掘られたものだということがわかります。

写真1 陥し穴の断面です。断面の真ん中に灰色と黄色の火山灰がレンズ状に堆積しているのが分かります。この火山灰は十和田中掫火山灰(とわだちゅうせりかざんばい)といい、今から5,000年以上前に十和田湖が火山噴火して降らせた火山灰です。この遺構は火山灰が降下するよりも前に掘られたものだということがわかります。

 

写真2 縄文時代早期前半の住居跡です。

写真2 縄文時代早期前半の住居跡です。

写真3 この住居跡も上の写真とほぼ同時期の住居跡です。上側の住居跡は方形なのに対し、この住居跡は楕円形です。ほぼ同時期の住居跡でも形に違いがあることが分かります。

写真3 この住居跡も上の写真とほぼ同時期の住居跡です。上側の住居跡は方形なのに対し、この住居跡は楕円形です。ほぼ同時期の住居跡でも形に違いがあることが分かります。

図4 写真3の住居跡から出土した土器を拡大したものです。底の尖った尖底土器と呼ばれる土器です。

写真4 写真3の住居跡から出土した土器を拡大したものです。底の尖った尖底土器と呼ばれる土器です。

図5 埋設土器も出土しました。縄文時代後期のものと思われ、逆さまに埋設されているのがわかります。また、10月28日(土)11時から、ここ宿戸遺跡で現地説明会を開催します。ぜひ、お越し下さい!!

写真5 埋設土器も出土しました。縄文時代後期のものと思われ、逆さまに埋設されているのがわかります。また、10月28日(土)11時から、ここ宿戸遺跡で現地説明会を開催します。ぜひ、お越し下さい!!

(平成29年10月20日現在)

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雨の日に作業員さんが遺物洗いをしているところです。

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珍しい遺物が出土しました。左は岩偶、真ん中と右は玦状耳飾りです。

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  先ほど紹介した3点をアップした写真です。岩偶は長さ63㎜、幅41㎜、厚さ9㎜のサイズです。表には模様が彫り込まれていますが、裏にも渦巻きのような模様が浅く彫り込まれています。真ん中の玦状耳飾りは厚さが13㎜もありとても厚いです。右の玦状耳飾りは厚さ6㎜で欠けていますが真ん中と同じで丸い形だと思われます。 次は何が出てくるのかとても楽しみですね。
(平成29年6月15日現在)

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昨年度の続きから調査を開始しました。天気に恵まれず強風と雪で寒さが倍増です。そんな中で寒さに耐えながら掃除をしているところです。
(平成29年4月13日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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