北条館跡

いわて調査情報/2018年9月18日現在

DATA

遺跡名 北条館跡(ほうじょうだてあと)
所在地 岩手県紫波郡紫波町大字北日詰字城内234番地ほか
事務所 080-8215-0988
調査期間 平成30年4月18日~10月末日(予定)
時代 中世~近世
検出遺構 中世~近世 外堀・土塁・掘立柱建物跡・土坑・カマド状遺構
出土遺物 中世~近世 陶磁器・茶臼

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 前回まで紹介してきた外堀の北側に、もう1条、堀が見つかりました。
 外堀と同じ方角を向く堀ですが、東端は北へと90°曲がっています(写真手前)。深さも外堀ほどは深くはありません。
大変ですがこれから調査を進めていきます。
(平成30年9月18日現在)
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 外堀の調査は、ついに調査区の端まで到達しました。堀は先に進むにつれ(写真1枚目奥側)、幅が狭くなっていきました。
写真2枚目は外堀の端を撮影したものです。深さは2mを超えています。また驚いたことに、緑色に変色した硬い土(8月10日にも紹介しました)の層までわざわざ掘り込んでいます。また、堀の底は平坦ではなく、丸底に作られています。この外堀の先には平沢川があるので、あるいは堀の水を流す目的で、深く丸底に掘られていることも考えられます。
(平成30年9月5日現在)

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 外堀の調査も大詰めを迎えています。写真はいつもとは反対方向から撮影したものです。中央には前回紹介した土層観察用のベルトがあります。
 外堀は真っ直ぐのびていると考えていましたが、少し曲がっているようです。
 また外堀の底面は写真下側のように、緑色~黄色の非常に硬い土であることがわかりました。
(平成30年8月10日現在)

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 調査を進めている外堀のほぼ中央で、土の堆積を観察しています(写真1枚目)。堀の壁は一様ではなく、写真の右側(南側)はスロープ状の緩やかな斜面のように立ち上がり、写真の左側(北側)は、ほぼ直立です。
 また堀の壁をよく見ると、埋まっている土は粘土ですが、壁そのものは砂や石です。このことから、この堀が砂や石が堆積する場所をわざわざ1.5~2mも掘り込んで構築したことが分かり、掘った人々の苦労がしのばれます。 
(平成30年7月24日現在)

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 先週は暑かったり、雨が続いたりと、発掘調査には大変な天候でしたが、堀の調査は、前回紹介した場所からさらに4~5m進みました。
 堀のほぼ中央は、土を残しました(写真中央)。これは前回同様、土層の堆積を確認するためです。
(平成30年7月9日現在)

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 先週まで「北日詰城内Ⅰ遺跡」の調査として紹介しました堀は、北条館跡の外堀であることが判明しましたので、今回から北条館跡の調査として紹介していきます。
 外堀は、先週からさらに4~5m先まで掘り進みました(写真1枚目)。作業員さんの頑張りに驚きます。
 また堀の西端断面から、堀の中の堆積物や堆積する様子を観察しました(写真2枚目)。堀の埋土は、上半分には黒色の粘土が厚く堆積し、下半分は砂や石が堆積しています。この砂や石は、元々、北上川の洪水によってもたらされ、地面の下に堆積していたもので、堀の壁が崩れる際に堀に溜まっていったものと考えます。
(平成30年6月26日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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