室内整理

いわて調査情報/2020年7月20日現在

DATA

遺跡名 室内整理
所在地 岩手県盛岡市下飯岡11地割185番地
事務所 019-638-9001
調査期間
時代
検出遺構
出土遺物

沢田Ⅲ遺跡 (室内整理)

 沢田Ⅲ遺跡では縄文時代前期・中期の石製品もたくさん出土しています。
 前期の石製品に玦状(けつじょう)耳飾があります。中国の装飾品である玉器(ぎょくき)で、環状の中央に穴があき、外側一箇所に切れ込みがある「玦」に形が似ていることから名付けられたものです。折れた箇所に補修孔を持つものもあります。大切に使用されていたようです。
 中期の石製品には石棒や円礫があります。大型の石棒は、欠損部分が多いですが、長さ約46㎝、径約20㎝です。2個の円礫は、径2721㎝、重さ約16~9㎏です。いずれも中期末葉の竪穴住居内の複式炉の位置と反対側になる奥壁側から出土しました。壁に立てかけられた状態で見つかった石棒、床面に2個並んだ状態で見つかった円礫は、ともに竪穴住居内における空間利用の状態を示唆する貴重な事例です。欠損品ですが、頭部を精緻につくりだした径8㎜の小型の石棒も出土しています。
(令和2年7月20日現在)

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滑石製の玦状耳飾

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花崗岩製の石棒と円礫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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頁岩製の小型の石棒

  

沢田Ⅲ遺跡 (室内整理)

 沢田Ⅲ遺跡では土器・石器とともに、たくさんの土製品・石製品が出土しています。時期は、縄文時代前期・中期のものと古代のものがあります。
 縄文時代の土製品では、三角壔(さんかくとう)形土製品が2点出土しています。三角壔とは「側面が三角形で横に長い立体」のことです。いずれも破片ですが、長軸となる横方向に貫通孔(かんつうこう)の一部を確認できたことから、三角壔形土製品の一部と判断しました。各面に施された円形の刺突列の文様から、時期は中期末葉と推測されます。用途不明の謎の土製品ですが、置くことを意識したつくりになっています。
 キノコ形土製品も傘部分の破片など数点が出土しています。一緒に出土した土器から、時期は中期後葉から末葉と推測されます。その他、板状や環状、円盤状など様々な形の土製品が出土しており、当該時期の土製品の様相を知ることのできる貴重な資料になりそうです。
(令和2年6月17日現在)

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三角壔形土製品の破片

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復元した三角壔形土製品を置いた状態

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大小の大きさがあるキノコ形土製品。 左端土製品の傘部分の径約6.5㎝

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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