沢田Ⅲ遺跡

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2013年12月25日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 沢田Ⅲ(さわだ3)遺跡
所在地 岩手県山田町山田第3地割
事務所 080-2806-8122
調査期間 平成25年4月9日~11月28日(予定)
時代 縄文、古代
検出遺構 縄文時代:竪穴住居、土坑(貯蔵穴)
古 代  :竪穴住居、鉄生産関連遺構(炉跡、炭窯跡)
出土遺物 縄文時代:土器、石器、石製品、貝殻、炭化種実
古 代 :土師器、須恵器、羽口、鉄滓、銭
沢田Ⅲ遺跡08

遺跡を上空から写した航空写真です。白い部分が尾根部です。縄文時代の貯蔵穴が尾根の頂上から中腹にたくさん作られているのがよく分かる写真です。撮影中は写真に写らない場所で息を潜めていますので、撮影が終わるとふぉっと(Photo)します。
12月6日に今年度の調査を終了しました。
(平成25年12月20日現在)

沢田Ⅲ遺跡07

10月26日に現地説明会を開催しました。小雨模様でしたが、多くの方に参加して頂きました。縄文時代の大きな竪穴住居跡や貯蔵穴、古代の鉄生産関連遺構などの深く掘られた穴を皆さん興味深く見学していました。このような説明会が地域の歴史や文化を知っていただく一端になれば幸いです。
(平成25年11月1日現在)

沢田Ⅲ遺跡06

たくさん見える大きな穴は縄文時代の人が食べ物を蓄えた穴(貯蔵穴)です。写真には写っていませんが、この斜面の上と下からも見つかっており、現在では約50基あります。中には深さ2m程のものもあります。
みんなで頑張って穴(hole)を掘ーるぞー!!
(平成25年9月30日現在)

沢田Ⅲ遺跡05

古代の竪穴住居跡のカマドです。橙色の部分は火を焚いた跡(燃焼部)です。発見した際、燃焼部は粘土で覆われていました。これは燃焼部の天井が崩落したものです。しかし、燃焼部の奥は石組だったため、天井がストーンと落ちることなく残っていました。
(平成25年8月30日現在)

沢田Ⅲ遺跡04

写真は鉄生産にかかわる炉跡です。黄色の粘土の中に赤・黒・白色の円形が複数確認されました(矢印の部分)。これら一つ一つが炉跡です。同じ場所で何回も造り替えられていて、調査が難解な遺構です。
(平成25年7月26日現在)

沢田Ⅲ遺跡03

写真は縄文時代の竪穴住居跡です。埋まっていた土の中に貝(主にアサリ)の層を発見しました。この住居が使われなくなって間もない時期に捨てられたと考えられます。
貝を介して当時の食生活をうかがうことができる発見です。
(平成25年6月29日現在)

沢田Ⅲ遺跡02

縄文時代の人たちが食料を蓄えていた、径1.9mほどの円形の穴です。底からは炭になった木の実などが一面に出てきました。何の実なのかはこれから調べていきます。どんな食事をしていたのか気(「木」)になる実です。
(平成25年5月31日現在)

沢田Ⅲ遺跡01

4月9日(火)から調査を開始しました。試し掘りをして土の重なりや遺構(竪穴住居跡など)や遺物(土器・石器など)が見つかる深さを調べています。土器を見つけた人はドキドキします。
(平成25年4月25日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

岩手県文化振興事業団 岩手県立博物館 岩手県民会館 岩手県立美術館 いわてわんこ節電所

このページの先頭へ