平成26年度調査

県央県北県南沿岸

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焼山遺跡

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2014年6月23日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 焼山(やけやま)遺跡
所在地 岩手県下閉伊郡山田町船越6地割ほか
事務所 080-2819-5006
調査期間 平成26年4月7日~6月20日
時代 古代~中世
検出遺構 製鉄炉を伴う工房跡、炭窯
出土遺物 鉄滓、羽口、縄文土器、土師器、磨製石斧、刀子、磨石、石鏃
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写真は遺跡上空から南側を見たものです。写真の中央寄りに遺跡、手前の斜面地は造成工事のものです。
焼山遺跡の調査は本日をもって終了いたしました。今後、室内整理や化学分析を進め焼山遺跡の全容を明らかにしていきます。
(平成26年6月20日現在)

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写真は製鉄炉と工房跡です。現地説明会でも紹介した状態の良い製鉄炉です。奥の羽口が並んでいるところ(赤い○)が工房の壁になります。手前は製鉄炉です。製鉄炉の中に原料の砂鉄、燃料の木炭を入れ、鉄を取り出していました。
製鉄炉には溝のような切れ込み(青い○)が見えます。おそらく羽口(製鉄炉に空気を送り込むための土製の管)が設置されていたものと思われます。
(平成26年6月13日現在)

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5月31日(土)13時から現地説明会を行いました。ご参加ありがとうございました。
写真は性格不明の土坑です。粘土採掘坑かもしれません。現地説明会では炉壁に使う粘土をとっていたのではというご意見も頂きました。
遺跡調査は継続して進めております。いったい何のための土坑なのでしょうか?
(平成26年5月31日現在)

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かつて木炭は製鉄に必要な燃料でした。写真はその木炭を生産するための炭窯です。かなりいびつな形をしています。同じ場所で何度も炭窯を作り替えたようで重複が激しく、このような形状になったようです。よほどこの場所がお気に入りだったんですね。
今週末の5月31日(土)13時から現地説明会を行います。製鉄炉や炭窯、鉄滓や羽口などみつかったものを展示・説明いたします。ご参加ください。お待ちしております。
(平成26年5月23日現在)

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写真は出土した羽口(製鉄炉に空気を送る土製の管)と鉄滓(鉄かす)です。新人の調査員が撮影しました。羽口の表面には鉄滓が付着しており、使用後に廃棄されたものでしょう。このように焼山遺跡では製鉄炉や炭窯などと共に多数の遺物が出土しています。
(平成26年5月16日現在)

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写真中央には製鉄炉(形状がはっきりしません)、右手前には鉄滓がみられます。鉄滓(流出滓)はおそらく製鉄炉から高温の状態で流れ出て、冷えて固着したものと思われます。
(平成26年4月25日現在)

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写真は工房跡と思われる壁際から出土した羽口2本(製鉄炉や鍛冶炉に空気を送り込むための土製の管(写真奥))と刀子(鉄製の刃物(写真手前))です。羽口は昨年度の調査で出土したものよりも太く長いです。いつの時代のものか楽しみですね。
(平成26年4月18日現在)

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今年度の調査がスタートしました。今年度の調査区は昨年度の調査区の西隣になります。昨年度の調査区では古代の鉄生産に関する遺構・遺物が多数出土しました。今年の調査区からはどんな発見があるか、これからの発掘調査が楽しみです。現時点で、鉄滓や羽口、すでに製鉄炉1基も見つかっております。
(平成26年4月11日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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