平成26年度調査

県央県北県南沿岸

県央県北県南沿岸

高田城跡

東日本大震災関連発掘調査

いわて調査情報/2014年10月31日現在

DATA

※この遺跡の調査は終了いたしました。

遺跡名 高田城(たかたじょう)跡
所在地 岩手県陸前高田市高田町字洞の沢 鳴石 本丸
事務所 080-8213-5154
調査期間 平成26年4月7日~11月28日(予定)
時代 中近世
検出遺構 中世城館
曲輪7か所、土塁2基、堀1条
出土遺物 近世:陶磁器
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今年度分の調査もいよいよ目途がつき、城館の全体像が鮮明に見えるものとなってきました。今回掲載した航空写真でもその様子をうかがい知ることができます。
11月8日(土)には現地説明会を開催いたします。城館の構造とそのいたる所に凝らされた昔の人の知恵に触れる絶好の機会です。是非、奮ってご参加下さい。
(平成26年10月31日現在)

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今週は主郭頂上の北側にある土塁の精査に入りました。
土塁の検出を行った結果、この土塁が土を盛って作られたのではなく、元々の山の岩盤を削り出して作られていることが判明しました。
先週の平場もそうでしたが、これだけのものを作り出した昔の人の労力には頭が下がります。
(平成26年10月8日現在)

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主郭の頂上部を改めて検出した結果、中央部を削り出し、縁辺部を盛り土で盛って平場を構築しているということが判明しました。丘陵を大きく改変する大規模な工事であったことが想像できます。
(平成26年9月26日現在)

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頭頂部付近の堀の端部を完掘しました。
幅3m、深さ3mほどの規模で底が3段階の深さに階段状に掘りこまれていることが分かりました。このことから、防御としての機能を持つ一方、城への道としても利用していたことが想像できます。
(平成26年9月12日現在)

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敵の侵入から城を守るため作られた堀の調査を進めています。
自然の谷地形を活かした堀で、断面の様子から土が何層も折り重なり堆積されているのが分かります。また最深部が3m以上もあることも分かりました。
(平成26年8月29日現在)

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前回の更新で取り上げた、主郭の切岸の清掃が終わりました。写真中央の切岸の下端に置いたスケールから5m以上の高さを持つ規模の大きな切岸であったことが分かります。
(平成26年8月5日現在)

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主郭の切岸を、命綱を用いながら清掃しています。急こう配ではありましたが、男性作業員さんたちの頑張りによって、主郭のきれいな形がはっきりと出てきました。
(平成26年7月25日現在)

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主郭の東側にある切岸の形を出しました。写真左にある物差し(スケール)から、4m近い高さと急こう配を持つことが分かります。この高さと角度で敵の侵入を防いでいたと思われます。
(平成26年7月10日現在)

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遺構検出のために主郭の表面を削っています。一度全体的に削った後で、柱穴と呼ばれる柱の跡など、高田城に関係する中世の遺構・遺物を探し出します。
(平成26年6月26日現在)

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主郭の南側にある平坦面の遺構検出に取り掛かっています。切り株の多い場所でしたが、作業員さんたちによってきれいに仕上がりました。これにより城館の形が見えてきました。
(平成26年6月12日現在)

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29日に空撮を完了しました。写真中央部の山は城館の一部と思われていましたが、調査の結果、のちの時代に造成されたことが判明しました。6月は写真上部にある城館の発掘調査に移ります。
(平成26年5月29日現在)

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現在は城館の表土を、重機を使って除去しています。除去した後は、検出作業に移るため、どのような遺構が出てくるか今から楽しみです。
(平成26年5月21日現在)

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城館に試掘トレンチを入れ、城館の防衛に必要な切岸という人工的に作られた斜面の一部を確認しました。
(平成26年5月2日現在)

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4月7日から調査を開始しました。現在は試掘トレンチを入れて、土の堆積を確認しながら、城館の範囲がどこまで広がるか見極めています。
(平成26年4月18日現在)

※このホームページは公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターが、調査した遺跡の情報を提供しています。 掲載されている情報の無断転載はできません。

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